かつどうにっきとびぼーろく

落書きとかコスプレとかゲームとかする人の適当なブログ

怪文書

とある方が産廃にあげてるSSを見て、僕も怪文書を書きたくなってしまったので。

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 博麗霊夢の掌の上に、一枚のメダルが在った。

白銀に輝く、何の変哲もないメダル。しかし、「こちら側」に在ってはならないもの。

 かつて、「世界の外側」において 亀裂 コインシューター に投げ入れられた其れは、デウス・エキス・マキナの眷属の名において数多の世界の— 自機 プレイヤー を支配し、結果的に大地を裂き、種を破滅させ、セントラルコントロールシステムを破壊する。そういった力を与えるモノ。暴れる力。支配のメダリオン。しかしそれの加護を受けることは、神に自らの存在を委ねるということ、傲慢な神の、Tick-Tock-Manの更に上、外なる神々の慰み者になるということ。

それを司る鍵となるメダルが、そこに在った。霊夢の、掌の上にあった。

 何からも絶対的な自由を謳い、絶対な孤独を持つ博麗の巫女。そこにある支配のメダリオン。恐らくは、外なる世界の 亀裂 コインシューター から零れ落ちた神の残痕。

 これを、こちら側からの 亀裂 コインシューター に投げ入れることができれば、私は、私たちは、外なる神の干渉から外れ、本来そのものの私たちになることができる。大いなる存在が操る、巨大な舞台装置の操作権を手に入れることができる。

 あぁ、誰が、誰が自由になる権利から逃れることができようか。自らたちが真に自由になるために、得体の知れぬ巨大な存在から逃れられると判ったときに、人は走り出してしまう。彼女もそうであった。例え、何かも干渉を受けぬ博麗の存在であったとしても、自らの衝動には抗えなかった。彼女は、自らの知己である存在に一つ、声をかけて入れば、あのようなことには。

 彼女はたどり着いてしまった、無縁の塚、外なる世界とつながる場所。そこには壊れたあまたの 筐体 ( せかい ) が転がっていた。彼女は探した、自らの世界の亀裂を、裂け目を。そして見つける。亀裂は誘う。コインを入れろと、インサートコイン、プレイコンティニュー、プッシュスタートボタン、Let'sPlay

 

 コインは転げ落ちてゆく、スキマの中に。在るべきところから外れて、中の人間が自らコインを入れたなら、存在そのものがの 自機 プレイヤー となってしまったなら。操作権が誰であろうと、コインが投入された 世界 ゲーム はシステム通り、 規定されたロジックの通り プログラム に動き始める。

 さぁ、もう一度、紅魔異変をはじめよう。

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なーに書いてんだろうねコレ